総インプラント手術と総入れ歯の比較
総インプラント手術をした場合と、全く違う治療法である総入れ歯をした場合とを比較して、メリット・デメリットについて考えてみます。
総インプラント手術のメリット
総インプラント手術をした場合のメリットを挙げてみます。
- 自然の歯以上に強く噛め、食感も感じる(入れ歯は20%程度まで低下)
- 噛んだ刺激が骨に伝わり、骨が痩せることがない。脳への刺激も。(入れ歯では刺激は粘膜部のみで骨には伝わらず、骨が痩せていきます)
- 異物感がない(入れ歯はもろに異物感があります)
- 会話中や食事中に外れることはない(入れ歯は外れることがあり不安定。会話や食事が難しくなる難点も。)
- 外観が自然の歯に近い(入れ歯は不自然。年寄りっぽく多くの人が嫌がります)
- 清掃が自然にできる(入れ歯は人目が気になる)
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総インプラント手術のデメリット
総インプラント手術のデメリットを挙げてみます。- 莫大な費用がかかる。歯一本の費用が平均で30万円以上として合計が何百万にもなります(総入れ歯はそれに比べればずっと安い)
- 自分の歯以上の丁寧な歯磨きやメンテナンスが必要。歯周病を防ぐ努力が必要(総入れ歯は、取り外して清掃するだけです)
- 噛んだ時の感覚が天然の歯よりも弱く、大きな力をかけた場合、インプラントを埋めた部分の骨に過剰な負担をかけてしまうことがある(入れ歯の噛む力は天然の歯の3割程度しか力が出せないので、顎骨に対する負担は考えなくて良い)
- 手術自体が怖いし、本数が多いとリスクがそれだけ高まる
- 治療期間が5ヶ月~8ヶ月。本数によっては1年以上。
総入れ歯
総入れ歯のデメリットをいくつか挙げてみます。- 高齢になって唾液がなくなると、密着させるのが難しくなる。
- 顎の骨が痩せて合わなくなってくると、再び新しいものを作らなくてはならない。3~5年程度で新しいものが必要になると言われています。
総インプラント手術は歯が一本もなくても可能
インプラント手術は顎骨の状態が条件さえ満たしていれば、残存の歯の本数はいくつだろうが関係ありません。歯が一本もない総入れ歯の患者を対象として開発された治療法が「オッセオインテグレーテッド・インプラント」なので安心して治療をうけることができます。総インプラントといっても、歯と同じ本数のインプラント体をきっちり埋めこまなくてはならないというわけではありません。ブリッジの手法を組み合わせることで、最低13本のインプラントで全ての歯の分をカバーできます(ボーンアンカードフルブリッジという)。
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