インプラントの手術の値段

 インプラントの手術の値段は歯1本30万円~40万円くらいが全国的に見ても一般的な相場です。
治療終了までに多くの人の手が加わるので治療の質を徹底すれば50万円超えてもおかしくありません。

歯のインプラント治療は、最先端医療であり、国民の最低限の健康を保証する健康保険制度の対象外の診療です。
国による7割負担もなく治療費が高額になります。

インプラントから得られる多くのメリットを長期間得られると考えれば、必ずしも高額とは言い切れない分もありますが、短期間で大金が出ていくのは重荷です。
医療費控除による減税分を含めて、治療を受けようかどうか判断をしましょう。
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インプラントの手術の値段は歯科医によって大きく違う

 インプラントの手術の値段は歯科医によって大きく違います。
 インプラントは保険外診療なので治療費は歯科医が自由に決めることができるからです。
 自由だから「うちはしっかり利益を頂きたいから60万円」「うちは薄利でもいいから患者を多く獲得したい」というように経営方針的な要素も価格設定には大きいですが、それ以外にも費用に関わる細かな要因を考えてみます。

インプラントの手術の値段を決める要素

 インプラントの手術の値段を決める要因には、歯科医院側の事情だけでなく、患者の状況も関係してきます
  • 歯科医院がどのメーカーのどのインプラント素材を使っているか
  • 歯科医院の診察方法(CTスキャン・レントゲン)
  • 歯科医院のスタッフ・設備のコスト
  • 歯科医院の滅菌・消毒の対応の度合い
  • 患者に虫歯や歯周病があれば事前に治療が必要になることも
  • 患者の骨量が足りない場合の骨再生や骨移植治療・歯肉整形が必要になることも
  • 患者に対する麻酔の方法(局所麻酔・鎮静法)
 健康保険適用外の医療行為は、価格をいくらにするかは歯科医の自由です。それでも歯科医はボランティアでは無いので利益を出さなければなりません。
 多くの場合、歯科医院はインプラント素材や道具を歯科材料商から仕入れます。大手メーカーのインプラント素材を仕入れて、インプラント1本分手術をすれば、一回で20万円~30万円くらい歯科医が負担する費用として計上することになります。そこに、例えば設備や人件費など細々したものを無視し歯科医の利益分を5万円として計算すると、患者さんに請求する額は25万円~35万円となります。ですので、インプラント治療の相場は20万円台ならかなり安い部類に入るということです。

手術の値段の安いインプラント

 手術の値段の安いことを売りにしたインプラント治療の宣伝をよく見かけます。時々10万円台で治療している歯医者が広告を出していますが、あまりにも安すぎるのにはインプラント素材などに訳がありそうなので、なぜ安いのか直接歯科医に聞いてみたほうが良いでしょう。現に歯科医がアジア地域へ行って大手メーカーの模倣品やコピー品のインプラント素材を購入してくることもあるようです。粗悪品は安全性・耐久性・衛生面で問題がある場合いがあります。安すぎる場合は当然として、高い場合もで、インプラント素材のメーカー・製造発注元を教えてもらうことは重要です。
 また、インプラント手術には切開する場面もあり、衛生面に非常に気を付けなくてはなりません。手術失敗の原因となる細菌感染を起こさないためにも、治療道具・治療室を滅菌消毒を徹底する必要があります。それにはそれ相応のコストをかけなくてはなりません。

インプラントの手術の値段が安い歯科医の安全性をチェック

  • 事前説明やコミュニケーションは時間をかけて丁寧に行なってくれているか
  • CTスキャンやレントゲンをきちんと行なっているか
  • 道具の衛生管理に手抜きはないか。道具は滅菌バッグなどに入っているか
  • 治療室の衛生はよさそうか。手術室があれば尚よし
  • インプラント素材はどこのメーカーのものか
  • 歯科助手に手術をさせていないか
  • 歯科衛生士はいるか。スタッフの質はどうか
 また、インプラントの見える部分(歯の部分)の見かけを、自然なエナメル質の白い歯にするか、金属製の銀歯で我慢するかでも5万円程度の差があります。白い人工歯が当然入ると思ったら、安いなと思って治療を受けたら、直前の段階で銀歯だったなんてトラブルもありますで注意しましょう。

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