インプラント手術と義歯

 インプラント手術や義歯(入れ歯など人工歯)のメリットや、インプラントをブリッジや取り外し式の入れ歯やと比べたときのメリット・デメリットを見てみます。

インプラント手術や義歯治療をしないとどうなるか

インプラント手術や義歯をしない、つまり歯がない状態を放置すると健康面で悪影響が出てくることがわかっています。
  • 歯を失ったまま放置→その周りの歯が傾く→上下の歯の咬み合わせが悪くなる→次第に顎の骨が傾いていく→首の骨にねじれが生じる→ホルモン分泌のバランスが崩れる
  •  噛まなくなる→唾液の分泌が減る→消化吸収の効率が悪くなる→栄養不足
  •  噛まなくなる→全身の血流量が減る→栄養不足

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インプラント手術を義歯と比べたときのメリット

 歯のインプラントを義歯(取り外し式の入れ歯・ブリッジ)と比べたときのメリットを比較する形で考えてみます。
  • 自分の歯以上の力で噛める。固定されてるため安定性が高い。噛みごたえを感じる事ができる(固定されてない入れ歯の噛む力は自然歯の3分の1以下。噛むと痛みがあることも)
  • 残っている歯に負担をかけない(ブリッジは削ったり、ひっかけたり負担が多い。部分入れ歯もスクラプという留め具で負担をかけます)
  • 異物のある違和感がない(入れ歯の口の中が狭くなる感じる異物感は嫌われています)、
  • 噛んだ時に骨に刺激が伝わるので、骨が退化してやせていくのを防ぐことができ、咬み合わせが長期安定。(入れ歯は顎骨の萎縮とともに何度も調整が必要)
  • 外観が自然(ブリッジは歯肉が減った部分が影に。入れ歯は、スクラプという金具が見えたり、会話中の口の動きが不自然になり話しにくいし、外れることも。取り外す姿もカッコ悪い)
  • 噛むことから脳への刺激をうけることが出来る。偏頭痛や肩こりが治った例も

インプラント手術を義歯と比べたときのデメリット

 歯のインプラント手術を義歯(取り外し式の入れ歯・ブリッジ)と比べたときのデメリットを比較する形で考えてみます。
  • メンテナンスが大変で、歯周病を防ぐのに努力が必要。自然歯より歯周病菌に弱い
  • 費用が高い。1本30万円くらいが相場
  • 治療期間最短でもが下顎で4ヶ月・上顎が7ヶ月。本数や患者の状況によっては1年以上になることも多い。
  • 顎の骨にドリルで穴をあけるという手術の恐怖(麻酔をするので手術中の痛みはありません)
  • 噛んだ時の感覚が天然の歯よりも弱く、大きな力もかけられるので、インプラントを埋めた部分の骨に過剰な負担をかけてしまうことがある

インプラント手術を義歯治療と組み合わせる

インプラント手術は顎骨の状態が条件さえ満たしていれば、残存の歯の本数はいくつだろうが関係ありません。歯が一本もない総入れ歯の患者を対象として開発された治療法が「オッセオインテグレーテッド・インプラント」なので安心して治療をうけることができます。
 総インプラントといっても、歯と同じ本数のインプラント体をきっちり埋めこまなくてはならないというわけではありません。ブリッジの手法を組み合わせることで、最低13本のインプラントで全ての歯の分をカバーできます(ボーンアンカードフルブリッジという)。



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