インプラント手術後

インプラントの手術後の大まかな流れや・代表的な注意事項を挙げておきます。


インプラント手術後の流れ

歯のインプラントの手術後の流れは、だいたい次のようになります。
腫れや痛み(1週間)

安定期間(3~6ヶ月)

アバットメント・人工歯装着(2ヶ月)

診断・メンテナンス(1週間後・一ヶ月後・三ヶ月後・1年に2回)

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インプラント手術直後から抜糸までの期間で注意すること

 出血や細菌感染に気をつける必要があります。お風呂に長く入るのは手術の1~2日後までは避けたほうがいいでしょう。激しいスポーツも控えます。プールは潜ったりすると、細菌感染する危険もあるのでやめておきましょう。できれば外出も控えます。
 また、入れ歯を利用してる人は、1週間使用を控えます。入れ歯を利用は歯科医師と相談して許しが出てからになります。
 インプラントを埋め込んだ場所に入れ歯をのせて刺激を与えることが問題になります。1週間後に入れ歯を利用し始める場合でも、人工歯根の箇所に刺激が伝わらにようにクッションになるゴム状の安定剤を入れ歯と歯茎の間に入れます。


インプラント手術直後の口の中の様子

 インプラント手術後の口の中は熱っぽく腫れた感覚です。出血は傷口を縫って止血するのでいつまでも続くことはありません。出血が止まらないようなら、担当医師に診てもらいます。
 血液をサラサラにするような効果がある高血圧や脳梗塞向けの薬を飲んでいる場合は、事前に医師と相談しておきます。

インプラント手術後の食生活で注意すること

 刺激のある物やお酒を避ければ、食事は普段どおりの食事で大丈夫です。あえて選ぶなら柔らかいものがいいかもしれません。パンやおかゆ、野菜ジュースに牛乳などがお勧めです。噛むときは手術した部位に食べ物がいかないように意識します。食事が終わったらすぐに口をゆすいで清潔を保ちます。また、タバコは手術後だけでなくインプラント治療が完了した後も厳禁です。タバコは治療後の治癒を遅らせるほか、衛生面で悪影響大です。喫煙者の口内細菌は、非喫煙者の何倍にもなります。

インプラント手術後の腫れや痛み

 手術後の一週間は、腫れや、鈍い痛みを感じることがあります。歯肉を切開した後の痛みは痛み止め(鎮静剤)を飲んで対処しますが、人によっては全く痛み止めを飲むことないまま痛みが消えるまで数日待つ方も多いです。
 また、腫れの痛みを和らげるには、濡れたタオルなどで冷やすことも有効です。

インプラント治療終了後

 歯のインプラント治療は歯が入ればそれで終わりというわけではありません。
 担当医とは、その後の定期検査はもちろん、なにか問題が起きた時の相談相手として長く付き合っていくことなります。咬み合わせがスムーズにできているか、インプラント体が顎になじんでいるか、メンテナンスは適切に行われているかの検査や補修が年1~2回が行われます。
 また、天然歯よりもデリケートなインプラントは、自分の歯以上に丁寧な歯磨きが必要です。毎日1回は歯科医院で教えてもらった歯磨き方法で10分かけて磨く努力を続けていかなければなりません。
 歯のインプラントをより良い状態で長持ちさせるには、インプラント以外の自分自身の歯も歯周病が悪化を防ぐためにしっかり磨かなくてはなりません。
 インプラントの寿命は、治療を行った歯科医の技術や患者のメンテナンスに依存します。インプラントが10年~15年後に使える状態を維持できている確率は90%~95%と言われています。ただし、これはタバコを吸わずに、衛生状態が良好で、定期検査やメンテナンスをきちんと行っている場合でのデータです。  
 結局、20年、30年と維持させるには患者のメンテナンス次第だということになっています。

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